第15章 たくさんの人に囲まれる人生を
「うん、ありがとう。あと犬も飼いたい。毎日散歩して認知症を予防するから。
長寿はそのあたりも気にしないといけなくて。」
「長寿確定で話を進めてるな?
だが、犬を飼うのは賛成だな。子どもの非言語コミニュケーション力の向上や感受性が豊かになるという研究結果が出ている。」
「へー………………零って英才教育派?」
「いや。全然そんなことはない。」
「“そんなことはない”の基準が私と違う気がして、ほのかに動悸がしちゃう。」
「はははっ。教育方針でケンカになる未来も見えたか?」
「うーん…待ってね………。
意見を言い合ったあとお互い譲り合って仲直りしてる未来がかすかに見える。かも?」
「それなら心配ないな。」
「うん。これから零は、たくさんの人に囲まれる人生をおくるよ。騒がしくなるから覚悟しておいて?一人の自由時間とかほとんどないからね。」
「楽しみだ。だが、一人時間が欲しいのは僕じゃなくての方だろ?」
「え?あぁ……ほんとだ。大丈夫かな。」
「分かった分かった。の一人時間はちゃんと確保するよ。」
「わぁ!最高の旦那様だね。」
――――…零、ごめんね。
自分のことばっかり考えて。
『僕は早くとの子どもが欲しいと思ってる。』
そう言ってたのは、零の本心だったんだね。
ぜったいに、もうあなたを、一人になんかさせないから…――――
【たくさんの人に囲まれる人生を】
fin.