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ずっと前から (降谷零/R18)

第15章 たくさんの人に囲まれる人生を



頭の中に、色んな思いがめぐる。


なんで今まで黙っていたの?

違う。黙ってたんじゃない。話せなかったんだ。
折れていないように見えても、大きな傷として残っているから、零は不安定なときがあったんだ…。

それに……話すことで、私が不安がると思って言い辛かったのかも知れない。



私も、みんなの現在を聞かなかった。


仲が良さそうだったのに、再会してから彼らの話がほとんど出なかったけれど、
てっきり、零は潜入中だから警察関係者と親しくしないようにしていたり、他のみんなも同じように潜入していたり、それぞれ忙しくて連絡を取らなくなったのかと思って、疑問にも思わなかった。


急に話そうとしたのは何で……


『おいヒロ!このお通し、すげーうまいぞ!』

――今日作った夕食は……

合コンで食べたあのお通しを自分なりに再現したものだった。

だけど、前にも作ったことはあったはず。


『よせよせ、ゼロは年上の女医さんしか興味ゼロだからよ!』

――今日、その女医さんの話に触れた。


『最後に零といられるなら』

――終わりを連想させた。

そして、七年前の話。


今日の私との会話以外にも、当時を思い出して気持ちが溢れることが、仕事で何かあったのかも知れない。


まさか、みんなが

亡くなっていたなんて…―――



私、今まで何を言ってきた……?


『うぅ……いま死んでももう何も悔いはない……っ!』
『怖いこと言うな。何が何でも死なせないからな。』


『ふふっ。私って余命幾ばくもないの?』
『……死ぬな。
僕をおいて、いかないでくれ。』




私……なんて残酷で、零の傷を抉るような、とんでもない冗談を――…


零は毎回、“死”に対しては冗談と笑わず、真剣に受け答えをしてきていたのに――…




『……、何があっても僕の傍を離れるな。』


あのときの、あのセリフの意味は……

ただの別れる別れない、信じる信じないじゃない。

零をおいて私が死ぬことを、ずっとずっと、恐れていたんだ…―――



たった一人残されて、
いったい、どんな思いを――――!
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