第15章 たくさんの人に囲まれる人生を
「うーん…なににしよう。」
零からお願いされた手作りのお菓子、何を作ろうか悩む。
夏だし、こってり甘いチョコ系よりもあっさりしたもののほうが食べやすいのかな。
フルーツタルトとか?
でも中がカスタードならそれは重いのかな。
んー…爽やかなもの。
蜂蜜レモンのレアチーズケーキとかでいいかな。
なんとなく夏っぽいし。
それなら買い物にも行かず冷蔵庫にあるもので作れそう。
ヘッドホンで音楽を聴き、歌を口ずさみながら準備をしていく。
とりあえずクッキー生地を作って土台を焼き、レモンをスライスして蜂蜜につけ、気分よく作っていく。
しばらくして、ふと、目の端で何かが動き、パッとその方向を見た。
「あ…おかえり…なさい。早かったね。」
音楽を聴いていたせいで零が帰ってきていたことに気付かなかった。
「歌まで歌って、楽しそうだな。」
「あはは…見られたくなかった…」
「何作ってたんだ?」
「蜂蜜レモンのレアチーズ。レモン平気?」
「夏らしくていいな。レモン好きだよ。」
「よかった。」
あとは冷やし固めてレモンを飾っていくだけ。
固めているあいだに夜ご飯を作っていく。