第14章 支配していい ※
「それで、なんで僕に支配させようと思った?」
「……喜んでもらうためだよ?」
「ほかは?」
「私を支配したいけど嫌われたくなくて、理性を保とうと葛藤する零を見てみたいと思って?」
「ふっ。満足できるものは見られたか?」
「ううん。我が身を削りすぎる愚策だった。途中から必死すぎてそれどころじゃなかったから。」
「いや、いい策だろ。堪えるの相当辛かったぞ?最初は余裕に振る舞うをみて、飲み物に薬でも入れたのかと思ったからな。」
「さすがにそんなことしないよ…。どっちの意味でもこわい。」
「昨日も抱けなくて我慢したままで、今日はが何度も煽るから、本当にキツかった。」
「タイミング悪かったね。ごめん。」
「謝らなくていい。また言って?」
「ん?」
「『支配していい』って。」
「……1年後くらいでもいい?」
「またそんなに待つのか。」
「特別感を持たせようかなーって。
でも、零が抑えてくれるから、わりといつも通りというか……もともと支配されてるというか。
ちょっと怒ってるときの零みたいな感じだったね。ふふっ。」
「はぁ…―― 、愛してる。」
「ふふっ。急に? 私も、愛してるよ。零。」
「早くと家族になりたい……」
「そうだね。でも私はもう零のこと、家族と同じように大切でかけがえのない存在だと思ってるよ。」
「僕もだ…――――」
そう言って、優しく口付けを落とした。
【支配していい】
fin