第14章 支配していい ※
髪も洗ってもらい、本当に至れり尽くせりでお湯に浸かる。
零が髪を流しているところをぼんやり見つめて
「かっこいいなぁ…国宝級の顔面。」
と零した。
「じろじろ見るな。」
「ふふっ。照れる?」
「興奮する。」
「!!?」
パッと顔を逸らした。
二人で湯船に浸かり、身体を零に預けた。
「今日はずいぶん素直だな。可愛い。」
「疲れすぎた…抵抗もできない。」
「なるほど?毎回このくらい疲れさせたらいいのか。」
そう言いながら、後ろから私の耳たぶを軽く齧った。
「ぁ……っ!! 零…、噛むタイプ?」
「その質問はなんだ。」
「今かじられた気がした。」
「たぶん初めて噛んだ。」
「零の初めてをもらっちゃったー。」
「噛まれるの嫌?」
「うーん…痛いのはちょっと嫌かな。」
噛むのはやめようと思ったのか、零は私の髪をよけ、うなじに口付けをし、ジュッと吸い付いた。
「んぅ……っ!」
背中から腰にかけてぞくっとした。
また目立つところに跡つけたな……
「ここも、弱いな。」
つーっと首の後ろをなぞられ、身体が震えた。
「はぁ…や、めて……」
「耳も弱いし、」
耳の裏をぺろっと舐められ、またゾクゾクする。
「いじめ甲斐があるよ。」
後ろを向いて、零と目を合わせた。
わぁ!なんてイケメン……!じゃなくて、ゆっくり零の首筋に顔を近づけた。
何をするのか分かったようで
「んー、それは駄目。」
と断られたのを完全に無視して、首筋の肩に近い部分に口付けをし、ジュッと吸い付いた。
あれ…? 薄っ!むずかしい!
「こら。駄目だって言っただろ。」
そう言うわりに、なぜかされるがままだったから、また無視して鎖骨の下にもキスをしてさっきよりも強く吸い付いた。
さっきよりは…濃いのか?
駄目だこれ。もうやめよう。
じっと零の目を見て、ごめんね、という気持ちを込めて、にこっと笑っておいた。
零は鎖骨の下についたはずの薄い跡を見て、くすくす笑った。
「へたくそだな。」
駄目だと言っておいて止めなかったのは、もしかして付けられないと分かってたから…?
「――――… どうしようもなく愛おしい。」
「怒らないの?」
「今日は機嫌がいいからな。」
「ふーん?」