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ずっと前から (降谷零/R18)

第13章 探るな危険


「それで、そろそろいい?」
「え?なにがいいの?」
「癒してくれるんじゃなかったのか?」
「あ。そうだった!」

そう言って、ベッドに腰かけている透さんにゆっくりと近付く。

ただ抱きしめるだけなのに、透さん相手だとどうしてもすぐに緊張してしまう。

「くくっ。なんでそんな緊張してるんだ?」
「わかんないけど、透さんに対しては余裕がなくなる…。」
「ふっ。余裕のあるもまた見てみたいな。」
「え?またって…あ。博士の薬の…。まだあるよ。使おうか?」
「いいわけないだろ。捨ててくれ。」

そんな軽口をたたきながら、優しくギュッと抱きしめた。

透さんの優しくてまろやかな匂いがして、胸がきゅうっと締め付けられる。
零…好き…大好き……
「……愛してる」

温かい。
愛おしすぎて泣きそうになる。

「あぁ、僕もだ。のことを骨の髄まで愛してる。」

「ふふっ。待って待って。なんでそんなに表現が不穏なの。」

「事実だからどうしようもないだろ。」

「心の底から愛してる、とかじゃだめ?」

「それだと何かもの足りない。
あとの表現もまだ足りない。」

「ん?」

「もっと。」

「……透さんの過去も、傷も、弱さも、全部抱きしめて愛したい。
私の中にある愛をすべて透さんにあげる。」

「いいな。でも、零で。」

「わがまま。」

「僕の目を見て。」

「要求がおおい。」

「……僕を愛して。」


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