第13章 探るな危険
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―― カラン…カラン
「いらっしゃいませー!あっ、さん!」
「こんにちは、梓さん。お久しぶりですね。」
「しばらくお仕事忙しかったらしいですが、もう落ち着いたんですか?」
「はい、何とか。」
「さんが来られないあいだに、松永さん辞めてしまったんですよ。楽しそうに仕事されていたんですけど、学業を疎かにしちゃうからって。」
「ええ…透さんからききました。せっかく仲良くなれたのに…すごく残念です。」
「さんとは馬が合う感じで、楽しそうに話されていましたもんね。
あっ、ご注文は何にしますか?」
「……あのとき、ちょうど気が滅入っていたときだったので、淳くんの元気に助けられました。
えっと、注文は…ホットミルクティーとチーズケーキをもらえますか?」
梓さんと話をしていると、バックヤードから透さんが出てきた。
「あれ、さん。来られていたんですね。…どこかへ出かけた帰り、ですか?」
すごいな。何で家からじゃなくて出かけてたと思ったのか知りたいよ。
「そう。ふと思い立ってゴッホ展にふらっと行ってきました。」
「へぇ。さんは絵に興味があったんですね。そう言えば…部屋にも絵が飾ってありましたね。あの絵も好きな画家なんですか?」
「え? いいえ? 部屋に飾ってある絵も私が選んだものじゃないです。家具も。あの部屋に私が選んだものはほとんどないので。」