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テンション低い隣人男性と仲良くなる話

第1章 1


ここは七世帯しかいない中サイズのアパートで、地下の駐車場から三階までエレベーターが備わっている。

そこから出てきたのは、ジャケットを羽織った背の高い細身の男性だ。
綺麗に整った金髪に鼻筋がすらっとしてて、顔立ちは甘い。

だが表情はまったくなく、あなたが見ていることに気づくと、彼もじっと見返した。

「こんにちは」
「……どうも」

そう一言だけ返して、スムーズに玄関を開けてばたりと閉まった。

あなたもそそくさと部屋に入り、一息つく。
彼が管理人女性が言っていた、不愛想で気難しいとされる三十代半ばの隣人なのだろう。

「イケメンだなぁ」

なんの気なしに呟いて、さきほど仕事から帰宅したばかりのあなたは、夕食の準備に取りかかることにした。



六時半にはご飯を食べて、そのあとは映画でも見てまったり過ごすのが日課だ。
二十代後半のあなたは独身で、自由気ままである。

ここはリビングとキッチン、広めの寝室に洗濯物が広く干せるバルコニーまでついていて、内見のときから気に入ったアパートだった。

部屋の中は、結構大きく隣の高齢女性のテレビの音が流れてくる。
でもあなたは、時折目をつぶってソファで休み、くつろいでいた。
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