第2章 報連相は必ず!じゃないと許さないぞ!
そう送れば『はいはい』と渋々のような返事が来る。コイツが家政婦になってから俺は何度『解雇すんぞ』を言ったものか。既に口癖になっていそうだ。
だが正直悪い気分じゃない。コイツ相手だと気を使わなくて良いし変に警戒せずに済む。言わないけれど月永はとても良い家政婦である。口が悪いのは玉に瑕であるけれど。
叶side
「で?何故松村さんがいるんですか」
田中さんの帰宅時間に合わせて食事を作り始めて数分、田中さんが帰宅したのは良いけれど何故か彼の後ろにはSixTONESの松村北斗さんがいた。
樹「飯食いたいって言うから連れてきた」
コイツは何を平然と言っているんだろう。私のコメカミに青筋が浮かぶのを感じた。そしてゆっくりと手にしていた包丁を田中さんへと向ける。
「予め言われないと松村さんの分用意できないの分かってますよね?報連相ってご存知ですか?え?」
樹「すみませんすみませんすみません。俺が悪いし申し訳ありませんでした。だから包丁をこちらに向けるのは辞めてください」
松村「あっははは!!相変わらず叶ちゃん面白いよね!はい、お詫びと言えるかどうか分からないけど叶ちゃんが好きそうなケーキ買ってきたから食べて」
「わ!ありがとうございます、松村さん!どっかの雇い主と違って気が利いて素敵な人ですね!どっかのもやしよりも優しい!」
樹「おい!さり気なく俺の悪い口言うのやめろ!」
「事実!!報連相も怠り、急に松村さんを連れてきてこれから急遽松村さんの分も作らなきゃならない私の気持ちを考えてくださいよ!」
樹「ごめんて……」
松村さんは私と田中さんのやり取りを見て満面の笑みを浮かべている。こんな彼だけど始めて会った時はにっこりもしないし口数も少なかった。田中さん曰く極度の人見知りらしい。
そんな彼は私と田中さんのやり取りを見て直ぐに打ち解けたのだ。変な人である。
「まあ、多めに肉じゃが作ってたから良いですけどね。」
松村「ごめんね叶ちゃん。前に叶ちゃんのご飯食べた時に凄く美味しかったからまた食べたくて」
「いーえ!松村さんは悪くないので気にしないでください!悪いのは報連相を怠ったアホ雇い主なんで」
樹「俺謝ったよね!?」
「報連相!!」