第3章 セクハラで訴えるぞ!
樹「……そりゃ、俺が悪いと思うよ?寝ぼけていたとはいえお前を抱き締めたんだからさ」
「そうですね」
樹「でも普通、アイドルの顔をビンタする?アイドルにとって顔って命なんだよ?分かる?」
「私も悪いけど田中さんだって悪いですよね!?」
樹「俺は寝ぼけてた、お前はちゃんと起きてた」
「アンタも悪いんだよもやし!!」
樹「誰がもやしだ絶壁!!」
「セクハラで訴えるぞ!」
樹「つーか飯まだ!?」
「予定変更したのに連絡しなかった田中さんが悪いのになんで私が怒られるわけ!?」
ギャーギャーと口喧嘩をしながら私は自分の家のキッチンで昼ごはんを作っていく。ちなみに昼ごはん元々作る予定じゃなかったら急遽家の冷蔵庫にあった残り物でキムチチャーハンである。
「これ食べたら自分の家戻ってくださいよ。夜ご飯作るまで私はフリータイムなんですから」
樹「暇だから一緒に映画観よう」
「一人で見ればいいじゃないですか」
樹「一人寂しいから」
「あんたアラサーですよね?なにが寂しいですか。ていうか本音は?」
樹「ホラー映画観たいけど一人だと怖いから月永一緒に観てよ」
「一人で観ろ!!」
キムチチャーハンを口いっぱいに頬張るアラサー。その姿とホラー映画観たいけど怖いなんて言う姿を少し可愛いと思ったなんて絶対に口に出さないからな。
なんて言いながら一緒にキムチチャーハン食べてから、私と田中さんは田中さんの部屋で一緒にホラー映画を観た。怖すぎてお互い何故か手を握りあっていたし田中さんに抱きつかれた。
セクハラ案件ですよね??