第1章 憧れの始まり
-数年後-
父は戦場で命を落とした。
たった1人の家族を亡くし暫くは立ち直れないでいたが
涙が枯れた頃覚悟を決め王騎軍に入隊した。
最初は王騎や騰に可愛がられているのに妬まれたり
女だからとバカにされることもあった。
それでも麗は努力し続け王騎軍に来て3年。
最短と言われるほど早く5000人将になった。
そして-
馬陽の戦い。
王騎が討たれた。
あの日王騎軍は悲しみのどん底だった。
誰もが涙し、立ち尽くした。
だが、ただ一人騰は泣かなかった。
騰は一人空を見上げていた。
その背中は今にも壊れそうなほど孤独だった。
麗は、そんな騰を見ていつか隣で支えられるようになりたい。
心の底からそう思った。