第1章 憧れの始まり
-10年前-
幼い麗は木剣を片手に父の隣を歩いていた。
麗「あ!王騎将軍だー!」
父に連れてこられた場所では王騎軍の兵たちが鍛錬をしていた。
父「麗。見ておけ」
そう言われた先には大きな矛を軽々と振り下ろす王騎が居た。
王騎「ンフフフフまだまだですねェ」
その隣には長剣を片手に兵を指導する副官騰が居た。
王騎ほど目立ちはしないが一つ一つの動きが美しく無駄がない。
麗はそんな騰を見て目を輝かせた。
麗「王騎将軍と一緒にいる人も将軍なの?」
父「そうだ。殿も強いがあの男はいつか殿をも超える大将軍なるかもしれん。」
「あの殿の右腕と言われ長年支え続けているからな」
麗は騰を見つめた。
兵が何人同時に襲いかかっても全く乱れず、静かで美しい動きに見とれていた。
その日から麗は騰に憧れを抱くようになった。
毎日父の後をついていき王騎軍の訓練を見に行った。そして騰の後をついていき見よう見まねで剣の練習をした。
録嗚未「また麗が騰付け回してるな笑」
王騎「ンフフフフ可愛い弟子が出来てよかったですねェ」
周りは微笑ましく見守り時には麗に剣を教えた。
麗「騰みたいな将軍になる!」
騰「それは光栄ですね」
騰はなれない状況に少し困りつつも麗を可愛がっていた。