第1章 孤児院時代
命……夢……希望……。
どこから来て、どこへゆく。
愛……心……未来……。
そんなもの、最初からあったのだろうか。
私たちは、何も持たないまま。何も与えられないまま。
何も見えず、ただ進むしかないのだと思う。
結局は、そうなのだと思う。
なぜなら、世界は与えてくれないから。
なぜなら、世界は奪ってゆくだけだから。
つまり、生きるということは、破滅へ歩むこと。
死ぬということは、破滅を受け入れること。
空っぽの入れ物に、大した結末なんて用意されてはいないのだ。
誰も彼も知らぬまま。気づかれぬまま、ただ塵になるのみ。
自嘲すらも起きない。空を見上げる。
灰色だ。