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巨体の人外に助けられて世話される話

第1章 出会い編


あなたは裸で森の中に倒れていた。
鳥の羽ばたきが不気味な、暗い夜の森だ。
木々が笑うように揺れ、空には赤い月がふたつ光っている。

凍える体を起こそうとすると、バサリ、と布でくるまれた。

「⋯⋯くぅっ!」

抵抗して暴れたくても、まったく力が出ない。
細い腕はだらりと伸び、自分を抱えあげた獣人の大男を見つめる。

「どこへ連れてくの⋯?」

話しかけても男は何も言わず、言葉が通じないみたいだった。
徒歩で向かう先は男の住処である、深い森の小屋だ。





暖炉の火がぱちぱちと燃える部屋で目覚めた。
あなたはまだ裸のまま、木彫りのベッドに寝かされている。

体の力は入らなかったが、顔をまわりに動かすことは出来た。

「⋯⋯ひいっ」

男がいつの間にか近くに立っていて、あなたを怖い顔で見下ろしている。
彼は獣人かと思ったが、尻尾も獣耳もない。短い黒髪に二本の禍々しい角が生えているだけだ。

褐色肌で険しい金の目。顔立ちは男らしく整っているが、ごつごつした手の指先には尖った爪をもつ。

なんといっても二倍ほども違って見える長身と体格差に、あなたは怯えた。

「ここ、どこ⋯? あなた誰?」

目線だけで尋ねるも、男は無言であなたに近寄る。
そして布を無造作に取り払った。

「やめて!」

自由になる声だけで反抗したが、男はバケツを取り出し変な液体をあなたにかけてきた。

「やあぁ」

ひんやりとぬるぬるした透明なもので、柔肌が震える。
男は爪をしまい、覆うような手でそれをあなたの体に伸ばした。

「ん、んん」

顔をそむけて耐えていると、段々ぽかぽかしてくる。
体温があがってきて、体の芯が暖まってきた。

「なにこれ⋯⋯薬?」

意味がわからないが、男に塗りたくられてビクビク体を反応させた。
やがて寝返りを打たせられ、男の手が尻の間に入ってくる。

「そこやだ⋯⋯!」

液体のせいか不思議と力が戻ってきて、あなたは肘で起き上がろうとする。
けれど男はベッドの上に膝で上がり、肩を押さえつけてきた。
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