【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌- の短編集
第3章 夢主親衛隊、緊急決起集会
そして、何でもないことみたいに口を開く。
「私も、時々不思議に思うわ」
「え!?」
ラビの顔が固まった。
ファインダー達の瞳が、一斉に輝く。
「ティファさん!?」
「やはり何か不満が!?」
「こちらには誠実な者が何人も――」
「黙れお前ら!!」
ラビが必死に叫ぶ。
けれど、ティファは少し楽しそうにラビを見上げた。
「こんなに軽口が多くて」
「うっ」
「綺麗な女性を見ると、すぐ妙な反応をして」
「それは……昔の話で、今はしてねぇさ……!」
「たまに、子供みたいに拗ねるし」
「ティファ、もう勘弁して……」
ラビの肩が、見る見る落ちていく。
ファインダー軍団は、勝利を確信した顔で拳を握っていた。
しかし。
「それでも」
ティファの声が、柔らかく落ちた。
ラビが、僅かに顔を上げる。
「私が平気だと言っても、本当は平気じゃないことに気付いてしまうのは、ラビだから」
部屋が、静かになった。
「私が誰にも言えないことを、無理に聞かずに隣で待ってくれるのも」
ティファの指先が、そっとラビの袖へ触れる。