【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌- の短編集
第3章 夢主親衛隊、緊急決起集会
「……何の騒ぎ?」
涼やかな声。
その場にいた全員が、びくりと肩を震わせる。
入口に立っていたのは、ティファだった。
銀色の長い髪が、廊下から差し込む光を淡く反射している。
任務報告書らしい書類を片手へ抱え、不思議そうに室内を見渡していた。
「こんな時間に、随分賑やかね」
「ティファ!?」
ラビが目を見開く。
ファインダー達は、一斉に机の上の議題用紙を隠そうとした。
「隠せ! 今すぐ隠せ!!」
「誰だ、机の中央に置いた奴は!」
「お前だろ!!」
「何を隠しているの?」
ティファが首を傾げる。
「いやっ、これは!」
若いファインダーが紙を背中へ隠し、引き攣った笑顔を浮かべた。
「任務についての、重要な討議でして!」
「こんな人数で?」
「はい! 極めて重大な議題です!」
「へぇ」
ティファは微かに眉を上げた。
その瞬間。
背後に隠されていた紙が、ひらりと男の手から落ちる。
白い紙は、まるで狙ったように床を滑り、ティファの足元で止まった。
「あ」
全員の声が重なった。