【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌- の短編集
第3章 夢主親衛隊、緊急決起集会
先ほどまで拳を握り、ラビへの怒りを訴えていた男達が、ぐっと唇を噛む。
「……ずるい」
若いファインダーが、ぽつりと呟いた。
「何が?」
「今の話を聞いたら、認めざるを得ないじゃないですか……」
「認めんの?」
「認めたくはありません!!」
「どっちさ!」
「腹は立ちます!」
「そこは変わんねぇの!?」
別のファインダーが、机へ拳を置いた。
「ラビ。一つだけ約束しろ」
「何さ」
「ティファさんを泣かせたら、俺達全員が敵に回る」
ラビの表情が、少しだけ真剣になる。
「……泣かせねぇ、とは言えねぇな」
「何だと!?」
「違ぇよ。あいつが無理して笑ってる時、泣けるようにすんのもオレの役目だと思ってるから」
また、静寂。
ファインダー達の顔が、みるみる悔しそうに歪んでいく。
「くそっ……!」
「何故だ……!」
「腹立たしいのに、反論出来ない……!」
「ラビのくせに格好良いことを……!」
「ラビのくせには余計さ!!」
その時だった。
休憩室の扉が、再び開いた。