【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌- の短編集
第3章 夢主親衛隊、緊急決起集会
「……何してんの、お前ら」
室内が凍り付く。
入口に立っていたのは、噂の中心人物――ラビだった。
赤毛を無造作に揺らし、片手には資料の束。
翠の瞳が、机の上へ置かれた議題用紙をしっかり捉える。
数秒。
沈黙。
ラビは、ゆっくりと紙を読み上げた。
「……『何故、ティファさんの恋人がラビなのか』……?」
ファインダー達は、誰一人目を合わせなかった。
ラビの口元が、ぴくりと引き攣る。
「へぇ……」
その声が、妙に低い。
「何。お前ら、オレとティファが付き合ってんのに文句あんの?」
「文句というか……」
若いファインダーが、命を懸けるような顔で立ち上がる。
「納得が、出来ないだけです!」
「何でさ」
「何故、貴方なんですか!!」
「それ、本人に直接言うか普通」
「ティファさんは、教団に咲く一輪の白銀の花なんですよ!!」
「お前らの中でティファ何になってんだよ」
「触れてはならない高嶺の花です!」
「オレ普通に触れてるけど」
「だから腹が立つんです!!」
「理不尽過ぎんだろ!」