【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌- の短編集
第3章 夢主親衛隊、緊急決起集会
「以前、訓練場でティファさんの手首を掴んで、何か言っていたのを見たことがある」
「何だと!?」
「しかもティファさん、珍しく困った顔をしていた」
「それは恋愛的な何かか!?」
「いや、直後に神田が木刀で殴られていたから、多分何か怒らせただけだ」
「なら駄目だ」
「駄目だな」
「ティファさんを困らせる男は却下だ」
満場一致で神田案は棄却された。
「となると……やはりラビが一歩抜け出したのか」
「納得出来ない……!」
「何が決定打だったんだ……!」
「顔か?」
「顔なら神田もアレンもいる」
「背丈か?」
「それだけでティファさんが靡くとは思えない」
「話術か?」
「あり得る。あの男、女性への距離の詰め方だけは無駄に上手い」
「くそっ……! 口の上手い軽薄男に、我らのティファさんが……!」
その時だった。
休憩室の扉が、がちゃりと開いた。