【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌- の短編集
第3章 夢主親衛隊、緊急決起集会
「俺、一度見たことあるぞ。任務から戻ったティファさんへ、アレンがものすごく優しい顔で温かい飲み物を渡していた」
「その時、ラビは?」
「遠くで笑っていたが、片目だけ全く笑ってなかった」
「怖っ」
「つまり、アレンにも勝機はあったということか……」
皆がざわめき始める。
だが、壁際のファインダーが静かに首を横へ振った。
「いや。アレンは確かに素晴らしい。だが、ティファさんの前では少し弟感が強い」
「分かる」
「ティファさんがアレンへ向ける目、どちらかというと守りたい相手を見る目だ」
「では、恋人というより家族枠……?」
「くっ……惜しい男だ、アレン・ウォーカー」
何故か全員が深刻な顔で沈黙する。
「では、神田はどうだ」
別のファインダーが囁いた。
その名が出た瞬間、空気がまた変わった。
「神田……」
「顔は強い」
「顔はな」
「戦闘能力も高い」
「ティファさんと並んで戦う姿は、確かに絵になる」