【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌- の短編集
第3章 夢主親衛隊、緊急決起集会
「俺は、ティファさんにはもっと誠実で、落ち着いた相手が相応しいと思っていた」
「例えば?」
「……俺とか」
「黙れ」
「いや、待て。可能性の話だ」
「お前、ティファさんとまともに話したことあるのか?」
「廊下で一度、『そこ、通ってもいいかしら』と声を掛けて頂いた」
「それは会話ではなく通行のお願いだ」
「俺にとっては宝物だ!!」
男は胸元を押さえ、涙ぐむ。
その時。
隣に座っていた別の男が、真剣な面持ちで顎へ手を当てた。
「だが、考えてみれば候補はラビだけではなかったはずだ」
室内が、ぴたりと静まる。
「……どういうことだ」
「アレン・ウォーカーがいた」
ざわっ。
空気が揺れた。
「確かに……!」
「アレンはティファさんと師弟繋がりで昔から親しい」
「性格も穏やかだし、丁寧だし、優しい」
「何より、ティファさんを見る目が完全に特別だった」