【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌- の短編集
第3章 夢主親衛隊、緊急決起集会
「それなのに……」
若いファインダーが、拳を握り締める。
「ある日突然、ラビが当然のようにさんの隣を歩いていた」
「しかも距離が近い」
「近過ぎる」
「肩へ手を回していたぞ、あいつ」
「見た。俺も見た」
「任務帰りの廊下で、さんが少しよろけた瞬間、腰を支えていた」
「必要な介助だった可能性は?」
「その後、耳元で何か囁いて、さんを赤くさせていた」
「有罪だ!!」
「極刑だ!!」
部屋の空気が一気に荒れる。
一番奥に座っていたファインダーが、深刻な顔で口を開いた。
「そもそも、ラビには軽薄さがある」
「そうだ!」
「初対面の綺麗な女性に『ストライク』とか言う男だぞ!」
「さんみたいな清楚で高潔で美しく慈悲深い人の恋人に相応しいとは思えん!」
「お前、形容詞を詰め込み過ぎだろ」
「足りないくらいだ!」
「そこは否定しない」
再び、重々しく頷き合う一同。