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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌- の短編集

第2章 【番外編】恋人の手料理は、森の味


「そうだ、」

リナリーが思い出したように手を合わせる。

「今度、一緒に料理しない?」

「料理?」

はぱちりと瞬きをした。

「うん。最近ずっと任務続きだったでしょう? たまには、一緒にご飯を作るのも楽しそうかなって」

その言葉に、近くの席で資料を広げていたジョニーが、ぱっと顔を上げた。

「へぇ、いいじゃん! 二人の料理、食べてみたい!」

「オレも気になる」

ラビも面白そうに身を乗り出す。

「って、料理するん?」

は少しだけ考えたあと、正直に答えた。

「……あまり、得意ではないわ」

「そうなの?」

「ええ。でも、教えてもらえるなら……頑張る」

静かな声でそう言うと、リナリーが嬉しそうに微笑んだ。

「じゃあ決まりね。今日の夕方、厨房を借りましょう」

「ええ」

「オレも行く」

ラビが即座に口を挟む。

は小さく首を傾げた。

「ラビ、料理できるの?」

「いや。味見と応援担当」

「それは手伝いとは言わないでしょ」

「恋人がエプロン着て料理するっていうのに、見逃す男はいねぇだろ?」

「……見世物じゃないのよ」

「分かってるって。必要ならちゃんと手伝うさ」

にやりと笑うラビに、は小さく息を吐いた。
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