第12章 12
最近私の中で変化がある。
それは写真の横に飾っていた工具たちを触る回数が増えたこと。
爆発処理とは程遠いけど、工具を磨いたり、握ったり。
この子達を握る感触が少しずつ戻ってきたように思った。
そして、この子達を触っていると、「この工具はあの現場で使ったな…」と爆処の頃のことも少しずつ思い出せるようになっていた。
ただ爆弾のことを考えるのはまだ少し怖かったりするけど。
前までは思い出すだけで手が震えたっけ…。
でも今は手の震えも呼吸の乱れも訪れない。
きっと私の中で少しずつだけど受け入れていってるんだと思う。
…またこの子達と二人三脚で頑張りたい。
だから私は絶対にトラウマを克服して、爆弾の解体ができるようになりたい。
新たな目標に向かっていきたいと思う。
その日が来るまで、私は前を向いて歩いていこう。
自然と写真へ目をやる。
そこには、いつもと変わらない笑顔の2人。
「頑張れよ。」
そう聞こえたような気がした。