第6章 ライバル出現
その日は、それで撮影が終わった。
「太智君、お疲れ様。」
撮影が終わった太智君に声を掛けても無視して楽屋に向かって歩いて行った。
「・・・太智君?」
もしかして私に怒ってる?
だから撮影でも何か可笑しかったの?
私、太智君に何かしたのかな?
考えても思い当たらない。
次の仕事までは、まだ時間あるから楽屋に戻って太智君に聞いてみよ。
私も楽屋に戻る事にした。
楽屋の前まで来て深呼吸をした。
コンコン
ガチャ
「太智・・・君?」
太智君は椅子に座ってスマホを触ってた。
「太智君?ちょっと聞きたい事があるんだけど」
と言いながら太智君の近くまで行く。
えっ?
チラッと見えた太智君のスマホは花蓮ちゃんとLINEのやり取りをしてる画面だった。
私は、太智君には必要なくなったの?
そう思うとまた泣きそうになったけどグッと堪えた。
太智君「何?」
スマホから顔を上げた太智君の冷たい目線が私を捉える。
「あ、あの、その」
言葉が出て来ない。
私、どうしちゃったの?
「つ、次の仕事は、メンバーとYouTube撮りだから」
棒読みみたいに何の感情も入れないで次のスケジュールを説明した。
太智君「あ〜〜俺、それパス」
「えっ?パスって・・・どう言う意味?」
太智君「だから、YouTube撮りには参加しないって事。なんか仕事、やりたくない。。俺、帰るゎ。これから花蓮ちゃんとご飯行くんだゎ。じゃ。」
「えっ?ちょっ、太智君?」
ガチャ
「太智君・・・」
ハッキリ言ってくれないと分からないよ。
私バカだから。
知らず知らず、何かしちゃったんだね、きっと。
私、マネージャー失格だよ。
そっかぁ、花蓮ちゃんとご飯行くんだ。
次の仕事場へYouTube撮りの現場にメンバーをピックアップしながら向かう。
勇斗君とはテレビ局の駐車場で待ち合わせした。
勇斗君は助手席に座った。