第15章 誕生日当日の出来事
〜太智side〜
メイク室の隣の楽屋から勇斗とちゃんの話し声が聞こえた。
また何か会う約束してる?
俺は葉月ちゃんのヘアメイクを受けながら考えるのは、ちゃんの事ばっかりだった。
昨日も二人で出掛けてた。
なのに、また今日も2人で会うのか?
胸の奥がズキッとする。
俺の誕生日なのに。
なんで俺より勇斗の方が ちゃんと一緒にいるんやろ。
太智君「……。」
自分でも嫌になるくらい、嫉妬している。
そんな俺のところへ、仁人がやって来る。
仁人君「太智、どうした?」
太智君「……何でもない。」
仁人君「嘘つけ(笑)」
太智君「ほんまに何でもないって。」
仁人は首を傾げながら「お先に〜」と言いながらメイク室から出て行った。
葉月「塩崎さん?本当にどうかしました?」
太智君「あ、いや、何もないよ?大丈夫」
それからヘアメイクが終わり、葉月ちゃんと人気のない非常階段まで来た。
葉月「塩崎さん。」
葉月ちゃんは少し緊張している。
太智君「・・・」
葉月「あ!あの・・・塩崎さん。」
太智君「ん?」
葉月「お誕生日、おめでとうございます/////////」
太智君「ありがとう。」
葉月「これ……。」
小さなプレゼントを差し出される。
太智君「ありがとう。」
受け取る。
太智君「開けてもいい?」
葉月「……はい。」
箱を開ける。
中には、俺が以前欲しいと言っていたものが入っていた。
太智君「……これ。」
葉月「覚えてたんです。」
葉月ちゃんが嬉しそうに笑う。
葉月「塩崎さんが前に話してたから。」
太智君「ありがとう。めっちゃ嬉しい。」
葉月「本当に?」
太智君「うん。」
葉月ちゃんは、しばらく俯いていた。