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禁断の恋をしてしまいました

第13章 新たなライバル


勇斗君「熱は?」


太智君「さっきよりは……少しマシかもしれない。」


勇斗君「そっか。良かった」


勇ちゃんは俺の顔を見た。


勇斗君「……お前、泣いた?」


太智君「……泣いてない。」


勇斗君「嘘つけ。」


太智君「うるさい。」


勇ちゃんは少しだけ笑った。


そしてちゃんを見る。


勇斗君「……寝言で何か言われた?」


一瞬、俺の心臓が跳ねた。


太智君「……別に。」


勇斗君「そう?」


太智君「・・・ああ。」


俺は言わなかった。


ちゃんが俺の名前を呼んだ事。



ちゃんが、俺の手を握ったこと。


そして――俺が本人には絶対言えない気持ちを、眠っているちゃんに告白したこと


全部、俺だけの秘密にしたかった。


勇斗君「じゃあ、俺、帰るゎ。」


太智君「……ああ。サンキューな。」


勇ちゃんがドアに手をかける。


その時、俺は思わず呼び止めた。


太智君「勇ちゃん!」


勇斗君「ん?」 


太智君「……俺さ。」


言葉が詰まる。  


勇斗君「何?」  


太智君「……いや、何でもない。」


勇ちゃんは、少し俺の顔を見つめた。


勇斗君「……分かった。」


ドアが閉まる。


俺はもう一度ちゃんを見る。


太智君「……俺、絶対に諦めへんから。」


そう呟いて、ちゃんの額に乗せたタオルを交換する。


太智君「だから……早く元気になって、俺のこと……ちゃんと見てよ。」


ちゃんは静かに眠り続けていた。
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