第12章 初めてのミス
ちゃんが、俺達のマネージャーになって、まだ半年なんだよなぁ。
何だか、もっと長く一緒に居るみたいに思える。
それだけ ちゃんと過ごす日々は、俺に取っては濃い。
この半年の ちゃんとの事を思い出す。
ちゃんの「太智君」って呼ぶ優しい声
俺の体調を心配してくれた優しい手
俺の現場に差し入れを持って来てくれた優しい気遣い
本番前に「応援してるから頑張ってね」って励ましてくれた優しい笑顔
パフォーマンスで難しいステップに珍しく大苦戦してたら「太智君なら絶対に出来る。頑張れ!ファイト!」って力強い応援。
全てが俺の大切な思い出でもあり宝物。
ちゃんは、いつも近くで俺を励ましてくれていた。
なのに俺は、 ちゃんを助けたいのに何も出来ない。
「くそっ(グーで壁を殴る)」
バシッ
舜太君「わぁ(肩をすくめる)・・・太ちゃん?どした?」
太智君「いや、別に。」
はぁ〜(ため息)
深いため息を吐く。
またポケットからスマホを取り出しトーク画面を出した。
LINEを打つ。
打っては消してを繰り返しやっとの想いで打てた。
「ちゃん、大丈夫?本当は、俺が、ちゃんを助けたかったけど車、運転出来ないから、ちゃんを助ける事出来なかった。ごめん。」
送信した。、
ちゃん・・・
心の中で名前を呟きスマホを握り締めた。