第38章 【第三十三話】信じることの重み
ラビも潰されていた。
「ぐっ……!!」
上にはチャオジー、神田、クロウリー。
重い。
苦しい。
その中で。
ラビが、アレンの真っ赤な耳を見つけた。
「…………」
「アレンっ!」
「な、何ですか……っ!!」
「そこ、本来オレの場所なんさっ!!」
「ラビ!!!」
ティファが悲鳴を上げる。
アレンは完全に限界だった。
「い、今それ言わないでくださいっ!!」
神田が上から低く唸った。
「……うるせェ」
ゴッ。
次の瞬間、神田の肘がラビへめり込んだ。
「ぐぇっ!! ユウ痛ぁ!!」
「騒ぐな」
クロウリーは目を回している。
「びっくりしたであるぅ〜……」
チャオジーは酸欠だった。
「た、助け……っ」
ようやく全員が慌てて転がり降りる。
重圧から解放されたアレンが、その場へ崩れ落ちた。
「はぁっ……はぁっ……」
顔が真っ赤だった。
ティファも咳き込みながら身体を起こす。
「っ、げほ……」
「大丈夫か、ティファ」
ラビが片腕で彼女を支えながら、じーっとアレンを見る。
「……ずりぃ」
「不可抗力です!!!」
アレンは真っ赤なまま本気で叫んだ。
その時だった。
「……なんだ、この町は」
神田が低く吐き捨てる。
全員が顔を上げた。
そこに広がっていたのは、見たこともない光景だった。