第33章 【第二十八話後R18】灯籠の下、すべてを暴いて
しばらく彼の胸元で、布団の温もりに包まれていた。
けれど、肌に残る汗が気になり、ティファは重い身体をのそりと動かす。
「……ラビ、やっぱりお風呂、入ってくる」
両手をシーツにつき、ゆっくりと腰を浮かせた――その瞬間だった。
「――っ、……つ」
下腹部の奥から、鈍い痛みが突き上げた。
「……っ」
脚に力が入らない。
立ち上がるどころか、身体を支えることさえ出来ず、そのまま布団へ崩れ落ちる。
遅れて押し寄せた重い疼きに、瞳へ薄く涙が滲んだ。
「おい、大丈夫か!? 無理すんなって」
ラビが慌てて身を起こし、ティファの肩を支えた。
苦痛に歪んだ顔を見た瞬間、翠の瞳からさっと血の気が引く。
「腰、……全然、力が入らない。動けない、の……」
「あー……マジでごめん。オレ、加減できてなかったよな……」
ラビは気まずそうに眉を寄せると、ティファの背中と膝裏へ迷いなく腕を差し入れた。
ふわり、と。
身体が布団から浮く。
「あ……ラビ」
「大人しくしてろ。ほら、連れてってやるから」
背中と膝裏を支える腕へ、ぐっと力が込められる。
けれど、腰へ響かないよう抱く力は驚くほど慎重だった。
客間の奥には、小さな専用の湯殿が備えられていた。
ラビはティファを胸元へ抱いたまま、ゆっくりとそちらへ向かう。
密着した肌から、まだ消え切らない熱が伝わってくる。
胸板越しの鼓動が、耳元でトク、トクと響いていた。