第4章 【第三話】檻と家のはじまり
二振りの光のレイピア。
声を途切れさせずに動くための身のこなし。
これからは、自分の戦い方を教団の中で形にしていくことになる。
「よろしくお願いします」
私が頭を下げると、機械の陰から、ひょこりと赤みを帯びた髪が覗いた。
「お、戻ってきた」
ラビだった。本当に待っていてくれたらしい。
彼は手にしていた本を閉じ、こちらへ軽やかに歩み寄る。
「どうだった? 初めての適合確認。怖くなかったさ?」
「少し驚いたけれど、大丈夫よ」
「そっか」
ラビは軽く笑い、リナリーへ顔を向けた。
「じゃ、約束どおり食堂な」
「そうね。ティファ、まだちゃんと食事していないでしょう?」
「そういえば……」
朝からほとんど何も口にしていなかったことを、今になって思い出す。
「決まりさ! ジェリーに新入り歓迎の特別メニューを頼みに行こうぜ」
ラビが先頭に立って歩き出した。
「ラビ、勝手に注文を増やしちゃ駄目よ」
「歓迎する時くらい豪華にやるもんだろ?」
「あなたが便乗して食べたいだけじゃないの?」
「ばれた?」