第42章 【第三十七話】声なき再会
ラビはふと気付く。
「オレらが助かってるなら、もしかしたらユウとクロちゃんも……!」
その言葉の直後だった。
「ユウのパッツン!!」
ラビが叫ぶ。
突如その背後の扉が、勢いよく開いた。
「上等じゃねェか、馬鹿ウサギ!!」
低く響く声。
振り返ったラビの後ろに――
神田が立っていた。
ボロボロで、不機嫌で、いつも通りの仏頂面で。
「ユウッ!! ……ん? 担いでんのはクロちゃんか!?」
「落ちてた。それよりこれはどーなってる」
「オレにもさっぱりさ〜。コラーッ! 出てこいっつのモヤシー!!」
アレンの声が、突如天井から降り注いだ。
『誰がモヤシだバカラビーッッ!!』
「チッ、モヤシの声が空から……」
『アレンです! バ神田!!』
「エリ……ア……デ」
「あっ! クロちゃんしゃべった!!」
その姿は、確かに“戻ってきた側”のものだった。
『みんな無事なんですね……よかった……』
天井から降るアレンの声が、少しだけ湿った。
『こっちも、全員います。リナリーも、師匠も……ティファも』
そこで、ほんの僅かに間が空いた。
『ティファは……息はあります。でも、まだ目を覚ましません』
「……!」
ラビの心臓が、跳ねた。
いる。
あの部屋に。
生きている。
その事実に、まず息が戻った。