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彼女はボクに発情しない

第7章 日々を飾る伴奏曲


☆☆☆
陽太にこの学校に入ってもらったのは九分九厘私の希望なので、彼に悪い成績を取らせるわけには行かない。例によって、試験1週間前は『合宿』(失礼なことに、陽太は『地獄の合宿』と言う)をする。

合宿と言っても、別にどこかに泊まり込むわけではなく、互いの家の部屋で12時近くまで試験勉強をすることを、私達がそう称しているのだ。もちろん、このことは互いの家の親は了承済みである。特に私の両親は、私が陽太の部屋に行くのはむしろ歓迎しているきらいすらある。

陽太だけは私を『発情』させない、からだ。

だから私も陽太といる時が一番リラックスできる。ずっと私のままでいられる。幼馴染で気心もしれている。それに、陽太は私の一番恥ずかしいところまで全部知っていて、そのうえで、普通にしてくれている。

だから、陽太には地獄かもしれないが、私は密かに今日から始まる『合宿』を楽しみにしていた。
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