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彼女はボクに発情しない

第12章 夏の初めの多重旋律


なんだろう。女の子と遊びに行くときはあんなに苦しくなったのに、男の子のときはそんなことはない。どんな状況でも、私がピンチのときは来てくれると信じられるから。

女の子のときも、結局は来てくれた。それでも、きっと、今日、大槻さんや笹本さんが陽太を遊びに誘ったら、私は普通じゃいられないような気がする。

やっぱり、妬いているのだろうか?

なんだか、ちょっとそんな自分は嫌だった。

もう一度、ちらっと陽太の方を見た。男子三人で楽しそうに話をしている。
考えてみれば、私、最近、陽太と楽しくお出かけしたことなんてない。

私が誘ったら、陽太は来てくれるかな。
私と、デート、してくれるかな。

一学期最後の日。

今日が終われば、しばらくは陽太となんの口実もなくは会えない。
私は後ろ髪を引かれる思いで、ゆっくりと教室を後にした。
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