第5章 first love…?
まぁ、俺からしたらこの女がポンコツだろうがなんだろうがどうでもいい話だが。
露伴くんと彩峰くんが、漫画家とその担当編集というのは大体分かった。
しかし、世間の漫画家と担当編集は一緒に海に出かけるもんなのだろうか?
「2人で出かけるとはな……仲いいじゃあねえか」
俺がなんの気なしにそう言うと、露伴くんは露骨に嫌そうな顔をした。
「この僕がこんなポンコツと仲がいいだって!?やめてくださいよ承太郎さん!」
露伴くんの言葉は、俺に向けられたものだというのに、何故か彩峰くんがびくりと反応した。
「す、すみません露伴先生!あの、空条さん……ホン……あの……違……」
そう言いながら、彼女は小刻みに身体を震わせる。
なんだ……?
こいつらどういう関係なんだ?
自由気ままで少しばかり傲慢な露伴くんに彩峰くんが事あるごとに振り回されている。
そこまでは何となくだが、分かった。
「そうか。それはすまなかったな」
俺が悪いのかは分からねぇがとりあえず仲がいいと言ってしまったのを謝ると、露伴くんははぁと溜息を吐いた。
「全く……僕としては彩峰に感謝してもらいたいくらいですよ。なんせこの僕の担当編集にしてやった上に家賃ゼロで家に住ませてやってるんですから」
「そう……あ……?」
露伴くんの言葉を、普通に聞き流しそうになった。
ちょっと待て。
家に、住ませて……やってる……?
そうか。
仲よくねぇと言ったがこいつら……そうか。
「なんだ。そういう仲なら初めからそう言ってくれ」
一緒に住んでいるという事は、恋人同士か何かだと思った俺はそう言ったが、それはどうやら思い違いだったようだ。
「承太郎さん、そういう仲ってなんですか?」
と、露伴くんが言ったからだ。
「……?君達は、恋人同士だから一緒に住んでるんじゃあねえのか?」
「はぁッ!?僕らが!?さっきから仲がいいとか恋人だとか……冗談やめて下さいよ承太郎さん!」
まずい。
話が見えて来ねえ……混乱してきたぜ……どういう事だ?
頭の中を整理したくて黙り込んだ俺に、露伴くんは続ける。
「彩峰はまぁ、下僕としては使えると思っただけです。実際全然使えませんでしたけどね!」
「露伴先生、ヒドい!」
……確かに、ひでぇな……