第11章 誕生日プレゼント
首に手を回し抱き着いてくるアリスをしっかりと抱える中也。
「ちゅや……熱ぃ…」
「もうちょい我慢しろ。家に帰ったらその熱、如何にかしてやるから」
「……がまんする…」
頭ははっきりしているのだろう。
ちゃんと会話は成立するということはーーー
「……酒じゃありませんね」
「ふふ。安心せえ。梶井の特製じゃ」
「全然、安心できませんよ」
中也は呆れるが、一昨年と違ってもう我慢する必要は無いのだ。その分の余裕が中也にはあった。
既に限界が来ているアリスを介抱すべく会場を後にしたのだった。
「やるねえ、紅葉君も」
「おや、見ておったのか鷗外殿」
保護者は今回も楽しそうに笑った。
翌朝ーーー
全身と喉の痛みと喉の乾きで目を覚ますアリス。
「起きたか?」
「ん……お水」
初めて行為を行った時並に、枯れてしまった声でそう云うと、中也が床頭台に置いてあったミネラルウォーターを自身の口に含み、アリスに口移しで飲ませた。
以前と違って大人しくその行為を受け入れるアリス。
何回か、その行為を繰り返したあと、アリスは中也を見上げた。
「……お酒は飲んでないんだよ?」
「判ッてるって。怒っちゃいねえよ」
優しく頭を撫でながら云う中也。
「でも、お酒飲んだ時より、その身体がポカポカしてジンジンしてた…」
「姐さんに一服盛られたんだよ」
「え。何を?」
「媚薬だ、媚薬」
「媚薬!?……ってあの媚薬?」
「どの媚薬だよ」
アリスの返しに苦笑する中也。
「私みたいな子供には縁のないものでしょ……?」
「手前はもう子供じゃねえだろ」
「ひゃあ!?もうシないよ!?」
元より衣服を着ていない状態のアリスの胸に触れ、軽く揉む中也。
慌ててこれ以上は出来ないことを伝えるアリス。
身体が思うように動かないのは事実だった。
それ程に、昨晩が激しかったということだろう。
「乱れるアリスも善かったぜ」
「私はもう二度と御免だよ!」
「そう云うなって」
「中也!?もう本当にムリっ……ゃん!」
中也がアリスに覆い被さる。
ーーー起床するにはまだ早かったようだ。