• テキストサイズ

【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)

第23章 結婚式×乙骨






やがて会場の照明が落とされる。

ざわめいていた空気が静まり返り、参列者たちの視線が一斉に扉へと向けられた。

ゆっくりと開かれた扉の向こう。

純白のドレスを纏った花嫁が姿を現す。

柔らかなベール。

上品なレース。

会場の光を受けて輝く姿は、まるで別世界の人間のようだった。

思わず息を呑む声があちこちから聞こえる。

「綺麗……」

誰かが小さく呟いた。

その言葉はきっと、この場にいる誰もが思ったことだった。

新婦はゆっくりとバージンロードを進む。

その一歩一歩に、視線が吸い寄せられる。

前方の席では、八条が既に目頭を押さえていた。

「早くないですか……?」

隣の席から聞こえた小声にも、

「うるさい……」

と鼻をすすりながら返している。

新卒の頃から知っている後輩の晴れ姿。

思うところがあるのだろう。

その姿に、周囲から小さな笑いが零れた。

一方――

は言葉を失っていた。

目を丸くしたまま、新婦から視線を逸らせない。

瞬きすら忘れてしまうほどだった。

眩しい。

そう思った。

綺麗という言葉だけでは足りない。

幸せそうに微笑む花嫁の姿があまりにも美しくて。

思わず、はっと息を呑む。

そんなの様子を見ていた乙骨は、少しだけ身を屈めた。

そして、そっと耳元へ顔を寄せる。

「さんのドレス姿も、早く見たいな」

囁くような声。

ふふっと小さく笑う気配が耳をくすぐる。

「っ……」

思わず肩が跳ねた。

振り向けば、乙骨はどこか楽しそうに微笑んでいる。

抗議しようとしても、式の最中だ。

結局、は唇を尖らせることしかできなかった。

その頃には式も進み、

「病める時も、健やかなる時も――」

牧師の厳かな声が会場へ響いていた。

静寂の中。

誓いの言葉が続く。

「誓います。」

真っ直ぐな声で答えた七海。

続いて新婦も微笑みながら口を開く。

「誓います。」

その言葉に、会場の空気が少しだけ柔らかくなる。

/ 470ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp