【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第23章 結婚式×乙骨
八条も数秒固まった後、
「うっわ、でっか。」
思わず本音が漏れた。
そして改めて顔を見上げる。
「ってか……顔面良ッ。」
隣の男性も無言で頷く。
「ですよね。」
「芸能人かと思った。」
「俺も。」
ひそひそと交わされる会話に、は思わず肩を震わせた。
一方で五条はどこ吹く風だ。
の腰を抱いたまま、
「でしょ~?」
と満足そうに笑っていた。
「ちょっと、五条さんっ」
は小声で抗議する。
けれど五条はどこ吹く風だ。
「やっほー。久しぶり?」
ひらひらと手を振る姿は相変わらず軽い。
「お久しぶりです……」
そう返しながら、はじっと五条を見上げた。
正確には――自分の腰へ回された手を。
じとーっ。
何も言わない。
何も言わないが、視線だけで十分だった。
(手。)
そんな無言の圧を受けているにも関わらず、
五条は知らん顔で口笛でも吹きそうな表情をしている。
その時だった。
「さん!」
トイレから戻ってきた乙骨が、こちらへ歩いてくるところだった。
そして五条の姿を見つけると、少し驚いたように目を見開く。
「あ、五条先生。」
乙骨はほっとしたように笑った。
「式に間に合ったんですね。よかったです。」
「ちゃんも帰ってくるし、ダッシュで終わらせてきたよ~」
五条は冗談めかして肩を竦める。
その口調に乙骨は苦笑し、も思わず笑ってしまった。
「そうですか……」
それでも彼女は素直に微笑む。
「でも、お疲れ様です。」
柔らかな労いの言葉。
その瞬間、五条はわざとらしく目を丸くした。
「え、なに優しい~~~」
「ふ、普通です…!」
そんなやり取りに、八条たちは思わず顔を見合わせた。
先ほどまで漂っていた初対面の空気はいつの間にか消えている。
気安く言葉を交わす様子から、この三人が長い付き合いであることは明らかだった。
「……仲良いんですね。」
八条がぽつりと呟く。
するとは少しだけ考えてから、
「こっちは私の彼で、こっちは兄というか、上司というか…
って感じですね。」
と笑った。
その返答に、五条と乙骨も同時に笑みを零した。