【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第23章 結婚式×乙骨
結婚式場へ到着すると、すでに多くの招待客が集まっていた。
受付付近には証券会社の関係者らしい人々の姿も見える。
その中を歩いていると、ちらちらと視線が向けられていることに気付いた。
「……なんか、すごく見られてる気がするね」
小声で呟くと、隣の乙骨が苦笑する。
(…それもそうだ。
こんなに可愛いさんと、僕が一緒に並んでるんだし…)
「あはは……そうかも」
受付表へ名前を書き終え、軽く会釈をしてその場を離れる。
すると乙骨がふと思い出したように口を開いた。
「僕、ちょっとトイレ行ってくるね」
そう言うと、少しだけ気遣うような表情になる。
「一人で大丈夫?」
その言葉にはじとっと目を細めた。
「うん、もちろん……っていうか、私の方が年上だからね?」
「わ、分かってるけど……」
乙骨は視線を逸らしながら小さく肩を竦める。
「心配で」
その返事に思わず笑ってしまった。
「大丈夫。ほら、早く行っておいで」
「……うん。すぐ戻るから」
名残惜しそうにしながらも、乙骨は会場の奥へと歩いていった。
一人になったは、軽く周囲を見渡す。
その時だった。
「ウェルカムドリンクをどうぞ」
スタッフがトレーを差し出してくる。
「…ありがとうございます」
グラスを受け取り、小さく礼を言う。
冷たいグラス越しに指先へ心地よい温度が伝わった。
一口飲もうとしたその時。
「失礼」
不意に横から声が掛かる。
振り返ると、三十代半ばほどの男性が穏やかな笑みを浮かべて立っていた。
整ったスーツ姿から、この式の招待客であることは間違いないだろう。
「おひとりですか?」
突然の問いかけに、は少しだけ目を瞬かせた。
「あ、いえ……」
そう答えながら、自然と乙骨が向かった方向へ視線を向ける。
「お連れ様がいらっしゃるんですね。」
「はい。」
が頷いた、その時だった。
「お前、ナンパすんなって。」
呆れたような声と共に、一人の男性が現れる。
「あ。」
声を掛けられた男性はばつが悪そうに眉を下げた。