【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第17章 テスト×約束×伏黒
「遅くまでお疲れ様です」
いつも通りの落ち着いた声。
どうやら先程の奇行は見られていなかったらしい。
は内心でほっと胸を撫で下ろした。
「ありがとう。どうしたの?」
伏黒は手に持っていた袋から一本の缶を取り出した。
「これ」
差し出されたのは冷えたアイスティーだった。
缶の表面には細かな水滴がついている。
「え?」
「差し入れです」
思わず目を瞬く。
「ありがとう」
受け取る。
ひんやりと冷たい。
今の自分にはご褒美みたいな温度だった。
「飲んでいい?」
聞いた瞬間。
「もちろんです」
返事が返ってくる。
次の瞬間には。
プシュッ。
開けていた。
そして。
ごくごくごくごく――。
喉を鳴らしながら一気に飲む。
冷たい液体が身体に染み渡る。
疲れた脳が喜んでいるのが分かる。
「あぁぁぁぁ……」
思わず声が漏れた。
「生き返る~~~~……」
そのまま椅子へ。
どさっ。
全体重を預ける。
「ありがとう……」
本気だった。
伏黒は小さく頷く。
は缶を見つめながら呟いた。
「缶で飲むとなんで美味しく感じるんだろうね~、不思議~」
は小さく笑った。
それから。
「あ、ごめん」
缶を机に置く。
「どうしたの?」
そう尋ねると。
伏黒は少しだけ視線を逸らした。
そして。
「点数」
ぽつりと呟く。
「どうでしたか?」
「……あ」
固まった。
数秒。
沈黙。
「……」
「……」
の背中を冷たい汗が伝う。
そうだった。
完全に忘れていた。
伏黒との約束。
「えっと……」
恐る恐る採点済みの答案用紙へ手を伸ばす。
指先で名前を探す。
伏黒恵。
見つけた。
「あった……」
ごくり。
無意識に唾を飲み込む。
そして。
恐る恐る点数欄へ視線を落とした。