【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第17章 テスト×約束×伏黒
「……ん」
ふと意識が浮上する。
重たい瞼をゆっくり開いた。
最初に見えたのは天井の照明だった。
「あれ……」
身体を起こす。
ぼんやりした頭で時計を見る。
そして。
固まった。
「え」
10分ほど針が進んでいる。
「やばっ……!」
慌てて身体を起こした。
「寝てた!」
「うん」
向かいから呑気な声が返ってくる。
五条はすでに食事を終え、頬杖をつきながらこちらを見ていた。
「なんで起こしてくれなかったんですか~~…」
「だって気持ちよさそうに寝てたし」
「……」
「意外と頭んなかスッキリしたでしょ?」
「……だいぶ。」
「でしょー?」
得意げな顔が腹立たしい。
五条は椅子から立ち上がった。
「さ、帰るよ~ほら、早く~」
「……ありがとうございます」
ぽつりと呟く。
すると前を歩く五条が振り返らないまま片手をひらひらと振った。
「どういたしまして~」
どこまでも軽い返事だった。
けれどその背中は、頼もしく見えた。
それから学校へ戻った頃には、時計の針は16:00を少し回っていた。
窓の外には柔らかな夕陽が差し込んでいる。
試験の日は任務もなにも入れないので、生徒たちはすでに帰宅していた。
静かな校舎。
廊下を歩きながら職員室へ向かう。
さっきの十分間の仮眠が効いたのだろう。
頭は驚くほどすっきりしていた。
お腹も満たされている。
疲れは残っているものの、数時間前のような限界状態ではない。
いける。
まだ頑張れる。
そう思いながら職員室の扉を開いた。
「ただいま戻りましたー」
軽く声をかけながら自分の机へ向かう。
そして。
「…………」
足が止まった。
机の上。
そこには。
答案用紙。
答案用紙。
答案用紙。
答案用紙。
答案用紙。
文字通り山だった。
生徒たちが提出した回答用紙が、全教科分まとめて積み上げられている。
さっきまで綺麗だった机は見る影もない。
圧倒的な存在感。
圧倒的な仕事量。
「ぁぁぁぁぁ……」
覚悟はしていたが、目の前に現れるとやっぱり落ち込む。
「そうだった……」