【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第17章 テスト×約束×伏黒
けれど、その青い瞳は案外しっかりこちらを見ている。
「倒れられても困るし」
「…倒れませんよ」
「みんな倒れる前はそう言うんだよ」
「五条先生まで硝子さんみたいなこと言わないでください」
は小さく息を吐く。
ランチ終わりの人々が足早にオフィスへ戻っていく。
「ごちそうさまでした…。」
満足そうに手を合わせる。
空っぽになった皿。
久しぶりに満たされたお腹。
幸せだった。
はナプキンを畳むと、時計へ視線を向ける。
「よし」
椅子から立ち上がる。
「私は一足先に学校に戻ります。」
「え?」
向かいに座る五条が目を瞬いた。
「これから採点もありますし…」
「あー」
「五条さんはゆっくり食べてくださいね!」
そう言って鞄へ手を伸ばした瞬間だった。
「あと5分」
「?」
「5分」
意味が分からない。
は首を傾げる。
「いや、でも――」
「いいから座って座って」
半ば強引に椅子へ戻される。
「五条さん?」
「5分」
「えっと、何が――」
「目つむって」
「?」
今度は本当に意味が分からなかった。
ぽかんとしたまま固まる。
そんなを見て、五条はくすっと笑った。
「忙しい時ほど休まないと」
「いや、でも」
「いいから」
いつもの軽い口調。
けれど、珍しく有無を言わせない声音だった。
「目閉じて5分休みな」
「……」
「帰りは僕が送ってあげるから」
その言葉に。
は反論しかけた口を閉じた。
正直。
眠い。
ものすごく眠い。
ここ数日まともに休めていなかったことを思い出す。
「……5分」
「うんうん」
絶対聞いてない返事だった。
は小さく息を吐く。
それから椅子の背もたれへ身体を預けた。
ゆっくりと目を閉じる。
店内に流れる穏やかな音楽。
食器の触れ合う音。
遠くの話し声。
そして。
不思議なほど安心できる空気。
気を抜いた瞬間だった。
意識が沈む。
まるで水の中へ落ちていくように。
あっという間に。
眠りへ引き込まれていった。