• テキストサイズ

【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)

第17章 テスト×約束×伏黒






「おいしい……」

思わず零れた声と同時に、は焼きたてのパンをもう一口頬張った。

外はほんのり香ばしく、中は驚くほどふわふわだ。

バターの香りが口いっぱいに広がる。

店内には落ち着いた音楽が流れていた。

仕事半ば、五条が連れてきてくれたのは、都内でも人気のイタリアンレストランだった。

テーブルにはランチのメイン。

パスタ。

そして、焼きたてのパンが並んでいる。

「おいしい……」

「それさっきも聞いた」

向かいの席からくすくすと笑い声が聞こえる。

は気にせずもう一口パンを頬張った。

「だって~……」

久しぶりのまともな食事をかみしめる。

「パンは逃げないからゆっくり食べなよ」

はようやくパンを飲み込むと、テーブルに置かれた水へ手を伸ばした。

空腹が満たされ始めたことで、ようやく頭が回り始める。

ほっと息を吐く。

すると五条が頬杖をつきながら尋ねた。

「試験終わったし、これで少しは落ち着くの?」

その言葉に。

は静かに首を横へ振った。

「いえ…」

「ん?」

「試験が終わったら次は採点があります…」

「あー」

「答案回収して、採点して、成績まとめて、入力して、会議用の資料作って……」

言いながら自分で嫌になってきた。

「その後は保護者向けの資料もありますし、来月の行事の準備もあります」

五条の笑顔が少しずつ引いていく。

「え」

「それから任務も。普通にあります…。普通に…。」

絶望するほどのあわただしさ。

何と言っても5月は1年の中で呪霊発生件数がかなり多い。

教師とは言え、呪術師である以上任務は受ける。

「それ終わるの?」

「…終わらせるんです」

「教師って大変なんだねぇ」

しみじみとした声だった。

は遠い目をする。

「そうですね……

っていうか五条さんも一応教師ですよね」

「僕はほら、最強だから」

即答だった。

五条はけらけらと笑う。

それからグラスを手に取りながら、少しだけ優しい声で言った。

「そっか~ちゃん大変だね~」

その声音には珍しく本気の同情が混じっていた。

「おかげさまで。」

「働きすぎ注意ね~」

軽い口調だった。
/ 470ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp