【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第17章 テスト×約束×伏黒
そんなを見ながら五条はけらけらと笑った。
「おつかれさま〜」
「もう動きたくないです……」
「へぇ」
「書類も見たくない……」
「へぇ」
「文字も見たくない……」
「僕が癒してあげよっか☆?」
珍しく弱気な。
半分本気・半分冗談のボケをする五条に返事する気力もない。
その時だった。
ぐぅぅぅぅ……。
静かな職員室に、妙にはっきりと音が響いた。
沈黙。
がゆっくり顔を上げる。
五条も黙っている。
数秒後。
「……」
「……」
再び。
ぐぅぅ……。
「ふっ」
五条の肩が震えた。
「笑わないでください」
「ごめん、ごめん」
全然ごめんと思っていない顔だった。
は恨めしそうな目を向ける。
「朝から何も食べてないんです……」
「だからか」
「お腹すいた……」
限界だった。
仕事を終わらせることだけを考えていたせいで、空腹まで後回しになっていたらしい。
椅子の背もたれに身体を預ける。
もう一歩も動きたくない。
でもお腹は空いている。
そんな矛盾を抱えたまま。
は天井を見上げた。
少し黙ってから口を開く。
「……五条さん、ご飯」
「なに?」
五条が首を傾げる。
「奢れって?」
「……だめですかね」
半分眠ったような声だった。
普段なら遠慮して言わないような言葉なのに、
空腹と疲労で思考回路が完全に停止している。
そんなを見た五条は、一瞬だけ目を丸くした。
そして。
「ははっ!」
盛大に笑う。
「全然いいよ!」
その返事にが少しだけ顔を上げた。
「ほんとですか……」
「うん。だから――」
五条は机の上に積まれた書類へ視線を向ける。
残りはあとわずか。
「あと少し待ってやるから終わらせな」
ぽん、と机を軽く叩く。
その言葉には書類の山を見た。
残り数枚。
終わる。
たぶん終わる。
きっと終わる。
「……がんばります」
「よしよし
じゃ、試験の見回りしてくるから、頑張って」
ひらひらと手を振る五条を横目に、は
最後の力を振り絞ってキーボードに手を伸ばした。