【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第17章 テスト×約束×伏黒
次の日の朝。
目が覚めた時、部屋の中は静かだった。
カーテンの隙間から差し込む朝日が、白い天井をぼんやりと照らしている。
まだ少し眠気の残る頭のまま身体を起こした乙骨は、無意識に部屋を見回した。
「……あれ」
昨夜、が使っていた毛布は綺麗に畳まれていた。
部屋のどこにも人の気配はない。
先に起きたのだろうか。
そう思いながら立ち上がる。
ふと机の上に置かれたマグカップが目に入った。
その隣。
見慣れた字で書かれた小さな付箋。
それを手に取る。
『仕事があるから先にいくね!』
短い文章。
けれど、その最後には小さなウサギのマークまで添えられていた。
数秒。
じっと付箋を見つめる。
それから。
「ふふ……」
思わず笑みが零れた。
起きた時に姿が見えなかったから、少しだけ寂しいと思ったのに。
たった一枚の付箋で全部吹き飛んでしまう。
むしろ朝から機嫌がいい。
「先に行くなら起こしてくれればよかったのに」
誰もいない部屋で小さく呟く。
そう言いながらも、口元は緩んだままだ。
付箋を指先で軽くなぞる。
たった数文字。
しばらく眺めた後、大事そうに付箋を剥がした。
そして何事もないような顔で机の引き出しを開ける。
中にはこれまで貰ったメモや付箋が何枚か入っていた。
「……一枚くらい増えてもバレないよね」
小さく呟いて、昨夜の付箋をそこへ加える。
引き出しを閉める頃には、頬の緩みを隠しきれていなかった。
朝日が差し込む静かな部屋で。
少しだけ幸せそうに目を細める。
「よし、準備するかっ」
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