【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第16章 海×陸
翌朝。
「おはよー」
虎杖が元気よく教室へ入る。
「はよー」
釘崎が欠伸を噛み殺しながら続いた。
そんな中。
教室の扉が開く。
ガラッ――。
入ってきたのはウシオとリンだった。
「……」
「……」
二人とも妙に静かだった。
ウシオはいつものように不機嫌そうな顔をしているが、どこか疲れている。
リンに至っては完全にしょんぼりしていた。
その様子を見た釘崎が眉を上げる。
「ずいぶん怒られたみたいね」
図星だった。
リンの肩がびくりと跳ねる。
「うぅ……」
そのまま席へ向かう。
虎杖も察したように苦笑した。
「先生、めっちゃ怒ってた?」
「怒るっていうか……」
ウシオは鞄を机へ放り投げた。
「なんで俺らが怒られるんだよ」
「なんか言ってるわよこの破壊神」
釘崎が即座に突っ込む。
「だって呪霊は祓っただろ」
「ビルも祓ったじゃない」
「は?」
「道路も電柱も祓ったらしいじゃない、すごいわね」
「……」
「水道管もな。」
と追撃する伏黒。
虎杖がゆっくり伏黒を見る。
「え?」
伏黒は無言だった。
嫌な予感しかしない。
「え?」
再度聞く。
伏黒は小さく息を吐いた。
「全部事実だ」
「マジかよ」
虎杖が思わず声を上げる。
「いや待って。任務って三級だったよな?」
「三級」
「それでビル壊したの?」
「壊れた」
ウシオは不満そうに言う。
釘崎が机を叩いた。
「壊したんでしょーが」
「結果的には同じだろ」
「んなわけ」
さすがの釘崎も呆れている様子だ。
そんな中。
――ガラガラガラ。
教室の扉が開いた。
全員の視線がそちらへ向く。
「おはよう」
入ってきたのはだった。
だが。
どこか元気がない。
いや、ないどころではない。
表情は普段通り穏やかなのに、目だけが死んでいる。
まるで徹夜明けの社会人だった。
席に着こうとしていた虎杖が思わず声を掛ける。
「おはよー、先生!」
が小さく手を振る。
「おはよう」
「なんか大変そうだね」