【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第16章 海×陸
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「……遅いね」
廃ビルの外。
腕時計に視線を落としたが首を傾げる。
「そうですね」
伏黒もまた建物を見上げた。
予定なら、とっくに終わっていてもおかしくない時間だ。
「見に行く?」
「念のため――」
その時だった。
――――ドォォォォォンッ!!!
地面が揺れた。
鼓膜を叩くような轟音。
次の瞬間、廃ビルの上層階から大量の砂埃が吹き出した。
「え」
が固まる。
伏黒も珍しく目を見開いた。
「……は?」
さらに。
ミシッ。
メキメキメキッ――――!!
建物全体が嫌な音を立てながら傾く。
「伏黒くん!!」
「あぁ!」
二人は同時に駆け出した。
建物の中へ飛び込んだ瞬間。
二人は言葉を失った。
床は砕け。
壁は崩れ。
天井は半分以上落ちている。
もはや廃ビルというより災害現場だった。
その中心。
瓦礫の山の近くで。
ウシオが膝をついていた。
「っ……」
肩で息をしている。
少し離れた場所では鈴が尻もちをついたまま呆然としていた。
「なにがあったの!?」
が慌てて駆け寄る。
「だ、大丈夫!?」
まさか、“3級呪霊”じゃなくて“2級呪霊”だった?
自分の調査ミス?怪我は?呪霊は?
色々な不安が脳裏をよぎる。
そんな中、ウシオは顔を上げる。
心底不思議そうな顔だった。
「あぁ?」
そして。
「呪霊祓ったに決まってんじゃん」
当然だろ、と言わんばかりの口調だった。
沈黙。
伏黒がゆっくり辺りを見回す。
崩壊寸前の建物。
砕けた柱。
吹き飛んだ壁。
そして大量の瓦礫。
「……3級呪霊だよな」
ぽつりと呟く。
ウシオは眉をひそめた。
「そうだけど?」
「そうだけど…ってお前…」
思わず素で返す伏黒。
も乾いた笑みを浮かべた。
「え、あ、そうだよね。3級呪霊だったよね……」
引きつった笑顔のまま周囲を見渡す。
「えっと……どうしてビルはこうなってるのかな?」
ウシオは面倒そうに頭を掻いた。
「あ?」
そして当然のように答える。
「増殖しやがってうざかったから、水道管破裂させて一気に片付けた」