【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第16章 海×陸
真希に肩を支えられながら、鈴がよろよろと戻ってくる。
「おつかれさまっ」
私は笑顔で手を振った。
「よく頑張ったね」
その言葉に鈴は少しだけ目を丸くする。
そして照れたように視線を逸らした。
「……うん」
小さな返事。
私は評価シートへ目を落とす。
「えーっと……鈴ちゃんは……」
ぱらり、と紙をめくる。
そして。
「全体的に体力強化だね~!」
即答だった。
「うぅ……」
鈴の肩が落ちる。
「でもね」
私は笑いながら続けた。
「術式はかなり応用が利くし、替えが利かないくらい貴重な力だから。
その能力を最大限活かせるように、一緒に戦略も練っていこ?」
「……!」
鈴は少しだけ目を見開く。
それから。
「う、うん」
控えめに頷いた。
その時だった。
「ねぇねぇ」
横からパンダが顔を出す。
妙ににやにやしている。
「りんりんさぁ」
「り、りんりん……?」
「テストの時にカンニングしたことある?」
「え?」
鈴はきょとんとする。
「い、いえ……」
「ないの?」
「う、うん……」
「真面目だなぁ」
パンダは感心したように頷く。
そして。
さらに身を乗り出した。
「じゃあさ」
「う、うん?」
「男湯とか――」
ゴッッッ!!
鈍い音が訓練場に響いた。
次の瞬間。
パンダの顔面に長鉈の柄がめり込む。
「ぶべっ!?」
勢いよく吹き飛び、地面を転がる。
長鉈を振り抜いた姿勢のまま、何かを察した真希が冷たく言い放つ。
「クソパンダ」
「いってぇぇぇぇ!冗談だってば~~…」
そんな騒がしい先輩たちを見ながら。
鈴はぽかんと口を開ける。
「変な人ばっかり……」
「人っていうか…“パンダ”だけどね。」
と、釘崎。
「たし…かに…。」
こうして賑やかな呪術高専に2人の仲間が加わった。