【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第16章 海×陸
「じゃあ、改めてよろしくね」
自己紹介がひと通り終わり、教室の空気も少しずつ和らいでいく。
最初に席を立ったのは真希だった。
「禪院真希だ」
短く名乗りながら、鈴の前まで歩いていく。
「困ったことがあったら聞け、あと名字では呼ぶな。」
「えっ、あ……」
鈴は少し驚いたように目を瞬かせた。
「よろしくお願いします……!ま、、真希さんっ。」
ぺこりと頭を下げる。
「おう」
真希は満足そうに頷いた。
その様子を見ていた釘崎が鈴の前に身を乗り出す。
「ねぇ!」
「ひゃっ!?」
「そのチョーカーめっちゃ可愛いじゃん!」
釘崎の視線は鈴の首元へ向いていた。
銀色の鈴が小さく揺れる。
「あ……これ?」
鈴がおそるおそる触れる。
「おばあちゃんにもらったやつで……」
「センスある!」
即答。
「めちゃくちゃ似合ってる!」
「そ、そうかな……」
「そうよ!」
気付けば女子三人で会話が始まっていた。
真希は腕を組みながら聞いているし、パンダも微笑ましそうに眺めている。
一方。
潮は興味なさそうに空いていた席へ向かうと、
ドカッ。
勢いよく腰を下ろした。
「俺は誰ともつるむ気ねぇから」
その言葉に教室が静かになる。
伏黒がちらりと視線を向けた。
虎杖が「あーあ」と苦笑する。
乙骨は困ったように笑った。
そして。
真希がゆっくり振り返った。
「ほーん」
静かな声。
「新人」
賑やかだった教室が少し静まり返る。
「なめてんな」
対し、潮は鼻で笑った。
「黙れ」
そして。
「ブス」
教室が凍った。
完全な静寂。
釘崎が目を見開く。
パンダが顔を覆う。
虎杖が思わず立ち上がった。
「お前――」
遅かった。
真希の額に青筋が浮かぶ。
次の瞬間。
ドゴォッ!!!
鈍い衝撃音が教室に響いた。
潮の身体が椅子ごと吹き飛ぶ。
「がっ!?」
壁に激突し、盛大に転がる。
何が起きたのか理解するより先に、真希が目の前に立っていた。
速い。
異常なほど速い。
潮は反射的に立ち上がろうとする。
だが――。
ガンッ!
再び床へ叩き伏せられた。