• テキストサイズ

【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)

第15章 謹賀新年


私はその拳へそっと手を添えた。

流れを変える。

ほんの僅かに。

それだけだった。

「え?」

虎杖の目が見開かれる。

次の瞬間。

――ドゴォォォォンッ!!

逸らされた拳がそのまま地面へ激突した。

運動場が揺れる。

土が爆ぜる。

巨大な亀裂が走った。

蜘蛛の巣状に広がるひび割れ。

土煙が舞い上がる。

「うおおおっ!?」

パンダが飛び上がる。

「ちょっ!?」

釘崎も思わず後ずさった。

「地面割れたんだけど!?」

土煙の中。

虎杖は目を見開いたまま固まっていた。

自分の拳が作ったクレーターを見下ろしている。

そして。

再び攻撃を仕掛ける。

だが。

当たらない。

避けられる。

流される。

受け流される。

何度やっても。

何度やっても。

結果は同じだった。

数分後。

肩で息をしながら虎杖が叫ぶ。

額に汗を浮かべる。

「全然当たらねぇ!!」

その言葉に。

釘崎が感心したように腕を組んだ。

「へぇ」

視線は私へ向いている。

「さんが戦ってるところ初めて見たけど、すごいわね」

そして真希を見る。

「あれ、なんていうやつなの?」

手をひらひらさせる。

「こう、受け流すヤツ」

真希は冷静に答えた。

「まぁ、よく言われるのは武術だな」

少し考える。

「捌きとか」

「合気道的な感じに近いか」

「へぇー」

釘崎が感心したように頷く。

すると。

「ピンポーン!」

突然、五条が元気よく手を挙げた。

全員の視線が集まる。

五条は得意げな笑みを浮かべた。

「ちゃんはね」

虎杖と向き合っているを指差す。

「呪力の扱いに長けてるから、呪力の流れを予測するのもお得意なんだよ」

「呪力を読む?」

釘崎が首を傾げる。

その横で。

伏黒が納得したように呟いた。

「なるほど」

視線は戦う2人へ向いている。

「呪力の流れを読んで攻撃を予測してるってことか」

「そうそう!」

五条が嬉しそうに指を鳴らした。

「その通り!」

そして。

ニヤリと笑う。

「だから――」

虎杖を見る。

「呪力を使って戦ってるうちは勝てない」

「え?」

虎杖が固まる。

観戦していた全員も目を瞬かせた。
/ 470ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp